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作者の紹介
こんにちはCherryです。趣味で官能小説を書いています。小説のタイトルは【上司と部下の秘密~アブノーマル調教~】です。ジャンルはSMです。過激な内容も含まれますので18歳未満の方はご遠慮ください。
↓【第一章:出会い】はコチラ↓
第三章:強引(1)
「はぁ~~。今日は疲れた~」
私は仕事で疲れた身体を湯船で癒していた。毎週金曜日の恒例行事だ。
やっぱりシャワーだけだと、疲れが取れないな、、、、
「はぁ~、、、」
啓くんと2人で最後に会ってから、1週間が過ぎた。
あれから毎日連絡は取り合っている。
会社で会うことにまだ慣れないけれど、時々私を見て微笑んでくれる。
次はいつだろう。
会いたいな、、。
パパ活にはデメリットがある。
お金が絡んでくるため、こちらから”会いたい”と言いづらい事。
お金が欲しいみたいで言いにくいし、啓くんの経済状況もよく分からない。
かと言って、”お金なしでいいから会いたい”と言ったらまるで好きみたい。
お金は割り切りの証拠。
素人版の風俗のようなもの。
「のぼせてきた、、上がろう」
私は身体を軽く流し、お風呂から出た。
ピロン♩
髪を乾かしていると、メッセージが届いた。啓くんかな?そう思って開くと
ー久しぶり!明日何時にする?ー
私は唖然とした。
久しぶりに白井先輩と会う約束をしていた事をとうに忘れていた。
白井先輩。学生時代のバイトの先輩で結婚前にセフレの関係だった人。
アプリでいい出会いがなかったため、連絡をして、明日会う約束をしていた。
その後パパ活サイトに登録し、啓くんとやり取りを初めてから、すっかり記憶から消えていた。
「どうしよう。」
断るにしても、なんて言おう。
あ、、。
悪い考えが頭に浮かんでしまった。
この事を啓くんに伝えたら、どんな反応をするんだろう。嫉妬、、するのかな?
聞いてみようかな。
ー前話した、バイトの先輩覚えてる?啓くんと出会う前に会う約束をしていた事を忘れてて、明日なんだけど、、断った方がいいよね?ー
15分後返信が来た。
ー紗希が会いたいなら会えばいいよー
ズキ。
なんだ、、聞かなきゃ良かった。やっぱり好きなのは私だけなんだ。割り切りの関係なんだから、俺には関係ない。そう言われた気がした。結局この間の嫉妬も、口だけだったって事、、。
ーわかったー
それだけ返信した。その日、啓くんから返信が来ることはなかった。
その後、白井先輩にはお断りの連絡をした。先輩とはセックスをする前提の約束ではなかったけれど、多分その流れになる。
今、他の人とセックスをしたい気分にはなれない。自分勝手だけど、ごめんなさい。
そう思い、眠りについた。
ーーーーーーーーーーーーーー
土曜、日曜と啓くんから連絡が来ることはなかった。
私もムキになって、連絡をしなかった。
ーーーーーーーーーーーーーー
月曜日の朝。
なんか、気まずい、、。
連絡を取り合ってから初めてやり取りが止まった。しかも2日連続。
でも、先輩との約束は断ったし。やましいことは何にもない!
そもそも、会えばいいと言ったのは啓くんの方。
私は、、悪くない、、よね?
心の中では、あの話題を啓くんに振った事を少し後悔していた。
いや!でも!私は悪くない!
そう言い聞かせて、職場のドアを開けた。
サラッと見渡すと、啓くんはいなかった。
私はホッとして、自分の席についた。
午前中、仕事をしていると、啓くんが私のいるフロアに来た。
啓くんだっ…気まずいっ
私は咄嗟に部屋から出て、資料室のある5階に向かった。
逃げるように出てきちゃった、、。少し経ったら戻ろう。
資料室に着き、過去の物件の資料を見渡す。資料が綺麗に整理されている。資料室の図書館みたいな独特の匂い落ち着くな。
スーーーハァーー
深呼吸をして少し心を落ち着かせる。
不意に資料に目を向ける。
「あっこの物件懐かしい!私が初めてコーディネートした物件だ!」
資料を手に取った。
んーーこの軒天の木目、もう少し暗い方がバランスとれてるな…
過去の仕事を見返して、反省をしていると
ーガチャー
あ、誰か来た。
資料室に来るなんて珍しいな。誰だろ?
年度末の資料の入れ替え時期しか、基本的に立ち寄る人がいない。
ーコツコツコツコツー
足音が大きくなり、こちらに近づいてくる。足音のする方に顔を向けた。
「あっ…」
目の前に現れたのは啓くんだった。
「俺から逃げたな?」
少し怒ったような口ぶりと目つきでそう言うと、少しずつ近づいてくる。
ーコツ..コツ..コツ..ー
啓くんの革靴の足音が響く。
「いや、、そんなつもりは、、」
私は目線を右下に逸らし、後退りした。
ートンっー
私の背中に棚がぶつかった。
「また逃げるのか?」
「いや、、だから、、そんなつも、、」
ーグイっー
「!!!」
右腕を引っ張られて、強引にキスされた。
クチュっクチっクチュっクチュっ!
「ん..っ..」
息ができない、、、
私は啓くんの胸をポンポン叩いた。
チュパっ
唇が離れる。
「ハァハァ…啓…くん…?」
私は虚な目で彼を見つめる。
「…..先輩にもそんな顔見せたのか?」
「え…?」
啓くんは目を細めて、眉間に皺を寄せた。怒ってるような、苦しんでいるような。そんな表情だった。
上司と部下の秘密~アブノーマル調教~ 第三章:強引(1)